2026/06/12 17:53

お洋服を選ぶとき、つい花柄に手が伸びてしまう店主。
YARROWにも、気づけばたくさんの花柄のお洋服が集まっています。
でも、ひとことで花柄と言っても、その表情はさまざま。
繊細な線で描かれたものもあれば、色彩豊かに塗り重ねられたものもある。
眺めていると、まるで美術館で絵画を見ているような気持ちになります。
私は花柄のお洋服を選ぶとき、ただ「花が描かれている服」としてではなく、ひとつのアート作品のように見ているのかもしれません。
今回は、YARROWに並ぶ花柄たちを、アートになぞらえながらご紹介します。
ヴィンテージの壁紙のような花柄
海外の古い洋館で見かけるような壁紙。
長い年月を経てもなお美しく残る装飾模様。
少し褪せた色合いと、ぎっしりと描き込まれた植物たち。
そんな花柄には、どこか懐かしさがあります。
華やかなのに落ち着いていて、可愛らしいのに甘すぎない。
YARROWが惹かれる花柄の多くは、この空気感を持っている気がします。
水彩画のような花柄
輪郭がはっきりしない花柄も好きです。
滲むような色彩。
風に揺れる花びらのようなやわらかさ。
水彩画の魅力は、描き込みすぎない余白にあると思っています。
服も同じで、すべてを語りすぎないものに惹かれます。
着る人によって完成するような花柄です。
油絵のような花柄
反対に、力強い花柄もあります。
大胆な色使い。
重なる筆跡を思わせる模様。
遠くから見ても目を引く存在感。
まるで額縁に入った油絵のような花柄は、着るだけで少し気持ちを前向きにしてくれます。
その日の主役になれる一着です。
お気に入りのアートを感じる1着。
過去にはこのような1着もございました。
柔らかなオレンジ色のワンピースは、店主がミュシャの雰囲気を感じた一着。
波打つようなランダムのプリーツに、繊細に描かれた輪郭線と柔らかな色彩美。
もちろん、ミュシャの絵画ではありませんが、
透け感を持った素材と平面的なイラストレートの組み合わせによってもたらされる、奥行きという矛盾を持った優美な雰囲気。
これを着てミュシャの絵画を見に行けたら、どんなに素敵でしょうか。
緑のロングワンピースは、どことなくクリムトの空気感を感じる一着。
色鮮やかな花々と自然の美しさがモザイク調に描かれ、まるで「フラワーガーデン」のような印象です。
実際の絵画になぞらえて、赤いお花を足すようなイメージで刺し色を使ったコーディネートも映えそうですね。
好きなアートを選ぶように
お洋服を選ぶ時間は、自分の好きなものを見つめ直す時間でもあります。
壁紙のような装飾美に惹かれる日。
やさしい水彩画に包まれたい日。
鮮やかな油絵のような色彩を楽しみたい日。
同じ花柄でも、その魅力はひとつではありません。
もし次に花柄のお洋服を手に取ることがあったら、どんなアートに見えるだろう、と考えてみてください。
お気に入りの絵画を選ぶように、お洋服を選ぶ楽しさが少し増えるかもしれません。

